車椅子M.S君と行く九州・・・無謀な旅 (part9)



 SLは、ゆったりしたスピードで、進んでいきます。
このあたりにくると、雨が降り始め、視界が悪くなり始めました。
 11時30分過ぎ、立野(たての)駅に着きました。
ここで、約10分ほどの停車時間がありました。
 ここ、立野は、スイッチバック駅としても有名です。
3回スイッチバックをして、阿蘇の外輪山を越えていきます。
 SLあそボーイのSLは、調子が悪く、ほとんどの日がディーゼルカーで運転されていますが、この日は、運良くSLで運転されていました。

 また、客車自体も電源の調子が悪く、このように電源車までもが連結されておりました。
 そして、電源車の後ろには、ディーゼルカーが連結されておりました。 
SLでは上がれないかもしれない、このスイッチバックのために、ディーゼルの力を使うのでしょうね。
 隣のホームには、南阿蘇鉄道のトロッコ列車がありましたが、こちらのほうはガラガラで人が少なかったです。
 長い停車時間のため、皆が雨にもかかわらず、このようにSLを撮影しておりました。
 また、SLの中もこのように見せてもらいました。
さすがに運転室は熱かったです。 
 ヨシさんが、この立野駅で立ち売りをして販売していた、ニコニコ饅頭を購入していただき、それをいただくことにしました。
 中は、紅白にわかれた、色になっており、中身は、こしあんが入ってました。
また、出来立てで暖かく、とても美味しくいただけました。
 立野駅を発車し、無事にスイッチバックを乗り越えました。

画像では見えないのですが、この下のほうに、先ほどの停車した立野駅が見えます。
 スイッチバックで外輪山を越えると、平坦な線路へと戻ります。
 12時10分頃、赤水(あかみず)駅に到着しました。

わたくしたちは、次の列車に乗るために、ここで下車です。
 数分間停車すると言うことで、しばらくは、撮影をしました。
 そして、後方に見える、このカウボーイ帽の男性。
実は、これがあそBOYの車掌さんなのです。
 これを見ただけで、観光SL列車であることがお分かりになられますよね。
 発車時間となり、SLあそボーイは発車しました。
 最後に、カウボーイ帽の車掌さんと、ボックス席で同席した、ヨシさんに手を振り合って、SLは走り去っていきました・・・。

M.S君は、このSL乗車は、強烈な思い出となったことでしょう。
 SLが走り去った後は、平穏な時間が流れていきます。
あれだけ賑やかだったのが、シーンと静まり返っていました。 
 これが赤水駅の駅舎です。
田舎にあるローカル駅というイメージがこの駅舎で伝わりますよね。
 わたくしたちは、熊本へ戻るため、反対列車の12時36分発の普通肥後大津行きに乗車しました。

 なんとキハ47系で、車椅子が乗れるかどうか心配でしたが、余裕で乗ることができました。
運転士は、わたくしが車椅子を乗せるところを見て、非常に驚いていましたが・・・
 行き違いに、特急「九州横断特急」が到着しました。
その後、普通は発車しました。
 車内は、混雑しておりましたが、ボックスシートが空いていたので、ここへ座って景色を眺めていました。
やはり、雨がまだ降っているみたいで、天気が良くありません。




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